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自宅で簡単に作ることができ、暑い季節にぴったりの「水出し緑茶」。いわゆる「冷茶」と比べて甘みや苦みが際立つだけでなく、健康効果も期待できるそうです。静岡茶商工業協同組合が運営する「一茶」で水出し緑茶について調査しました。
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やってきたのはJR静岡駅北口の地下道にある「しずチカ茶店 一茶(いっさ)」。静岡茶商工業協同組合が運営するお店です。
店内にはずらりとたくさんのお茶が並びます。取材時は新茶シーズンで、新茶のラインナップも豊富にありました。
一茶では静岡市内のさまざまな地域のお茶を販売。お手軽なものから高級茶葉までありますが、一袋の茶葉の量を変えることで、どのお茶もワンコイン、500円で買うことができます。
お茶のプロに聞き込み調査
柔らかい雰囲気の店内で、お茶を楽しむことができる喫茶コーナーも。カウンター席とテーブル席が用意されています。
季節によってメニューは変わりますが、7種類のお茶が選べました。冷たいお茶か温かいお茶にするかは、季節に関係なく選べます。
出迎えてくれたのは日本茶インストラクターの小島康平さんです。
冷たいお茶には冷茶と水出し緑茶がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
日本茶インストラクター・小島康平さん:
入れ方が違うので味わいも変わってきます。冷茶はお湯で入れたお茶を、氷の入った器に注ぐことで冷たくしたものです。水出し緑茶は、最初からお茶っ葉に水を注ぎ入れて、冷蔵庫で冷やしてできるお茶です
見た目も違う 冷茶と水出し緑茶
お湯で入れる冷茶と、冷水で入れる水出し緑茶。
同じ茶葉を使って、この2つを飲み比べさせてもらいました。
まるで種類の違う茶葉を使って入れたかのような、見た目の違いがある二つの冷茶。
冷茶は金色透明ともいわれる透き通ったきれいな色をしています。一方で水出し緑茶は見た目が全く違い、黄色と言うより黄緑色。冷茶ほど透明ではありません。
では、味はどのように違うのでしょうか? まずは、お湯から入れた冷茶です。
テレビ静岡・小倉彩瑛アナウンサー:
緑茶の苦味を感じます。冷たくてこれからの季節にもいいですね
あと口もさわやかで、おいしいお茶でした。
続けて、水出し緑茶です。
テレビ静岡・小倉彩瑛アナウンサー:
味がまったく違います。びっくりした。まろやかな感じがありますね。苦味や渋みよりも、うまみと甘みの方が際立ちます
日本茶インストラクター・小島さん:
冷茶に比べて、カフェインとカテキンの出方が少なめなので、まろやかなお味になっていると思います
入れる温度がカギ
緑茶に多く含まれているカテキンやカフェインは、お湯が熱くなるほど多く抽出され「苦味」や「渋み」が強まります。
しかし、水出し緑茶の場合は茶葉に熱を加えないので、カテキンとカフェインの両方が抑えられます。つまり「苦み」や「渋み」よりも、「甘み」や「うまみ」が際立った緑茶になるんです。
同じ茶葉でも入れ方が違うだけで、見た目や味を大きく変えることがわかりました。
さらに水出し緑茶はおいしさが増すだけではないんです。健康効果もより期待できることがわかりました。
免疫機能アップ リラックス効果も
水出し緑茶の健康効果について、静岡県立大学でお茶の研究をしている茶学総合研究センター長・中村順行 特任教授に教えてもらいました。
中村先生によると、水出し緑茶によって成分量が増えるEGCというカテキンには、自然免疫機能をアップする効果があるようです。
また、水出し緑茶で成分量が増えるテアニンには興奮状態を抑える働きがあるので、水出し緑茶を飲むとリラックスした状態に近づくことができるそうです。
カテキンによる免疫力アップとテアニンのリラックス効果。カフェインも減るので、水出し緑茶は夜寝る前に飲むのに最適な飲み物だったんです。
カフェインが気になる、という妊婦さんなどにも向いています。
水出し緑茶の作り方
最強ドリンク「水出し緑茶」は本当に作るのが簡単。
お好みの茶葉を水1Lに対して10gから30gを入れて冷蔵庫で1時間冷やすだけ。
茶こし付きのボトルがあるともっと簡単に作ることができます。
水出し緑茶は傷みやすいので、その日のうちに飲み切りましょう。
簡単、おいしい、体に優しい水出し緑茶。暑い季節の冷たい飲み物としてぜひ試してみてください。
■店名 しずチカ茶店「一茶」
■住所 静岡市葵区黒金町(JR静岡駅北口地下広場)
■営業時間 10:00〜19:00 (L.O.18:30)
■定休 水
■問合せ 054-253-0030
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